うつ病のチェックは迅速に行ないましょう|晴れやかなココロ

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心の病気を疑ったら

患者と先生

知っておこう、急性期を

うつ病はいつ、どのような原因で発症したか分かりづらい疾患です。発症機序もよく分かっておらず、ストレスが誘因になることや、遺伝的なものも関与していると考えられています。うつ病は発症すると、徐々に患者の精神的なエネルギーを消費していき、病院を受診するころには、精神的なエネルギーの残量が非常に少なくなっている場合が多いです。このようなことから、うつ病の急性期において必ずチェックされるポイントが、精神的なエネルギーがどれほど消耗しているかです。エネルギーの消耗が激しい場合には、患者は入院となり、静穏な空間でしっかり休養をとることが治療の中心になります。この際には同時に抗うつ薬による治療を開始して、疾患の悪化を予防します。急性期において入院する際には、患者の性格をしっかりチェックすることが大切です。うつ病の患者は一般にまじめな人や責任感の強い人、正義感の強い人に多いです。休養が医師から必要といわれても受け入れずに、仕事にもどりたいとか、家事をしたいといった思いが抑えられずにストレスを感じることがあります。急性期においては、このような性格をしっかり把握し、治療の必要性を患者に心から納得してもらうことが必要になります。

回復期の注意点とは

うつ病の回復期においては、患者の薬物療法への理解度をチェックする必要があります。具体的には、疾患が回復したとはどういうことか、今後どのような治療になっていくかをしっかり理解しているかをチェックします。回復期における疾患の回復とは、疾患が完全に治ったことを意味しません。うつ病への治療は基本的には対症療法で、治るのではなくて、症状が沈静化するのです。この事実を患者が理解していない場合には、薬の内服を自己中断する可能性が出てきます。自己中断してしまうと、脳内の薬の濃度が低下して副作用が出現するため、患者にとって思わぬ負担となり、鬱病の悪化につながる可能性も出てきます。これらは、医師が行う心理教育という疾患や治療への学習によって、患者が治療方法や薬を飲む意味を理解すれば未然に防ぐことができます。回復期には今の治療だけでなく、これからの治療についても患者は学んでいく必要があります。退院にむけて重要なのは、退院後も薬を内服する必要があることや、退院後はストレスとなる要因が多いため、退院当初は通院回数が増えることを理解する点です。生活のリズムを作る目的で作業療法やデイケアなどに参加する必要があることなどをしっかり理解しておきましょう。